•  すれちがった人々 〜 美濃部家の人々 〜
      1952ca‥ 亡父の小噺    近所のおばさんと父の会話。 「わては、ぜんぜん酒はあきまへんのや」 「へぇ、そうどすか」 「なんせ、酒屋の前を通っただけで。顔が赤うなりまんね」 「へぇ、そうどすか」 「いまも、酒屋の前を通ってきたんですわ」 「へぇ、そうどすか」    もとは志ん生のまくらだったらしい。  このあと志ん生は「聞いてた方が、真っ赤になっちゃった」と落す。  与太郎は、冗談の通じない大人もいるんだな...

プロフィール

adlib

FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ