•  五月五日の再発見
       桂離宮を絶賛したブルーノ・タウトは、小堀遠州の命日を五月五日と 信じて墓に詣でた。誰が誤って伝えたか、訳者も編者も読者も気づかな いまま、半世紀にわたって《日本美の再発見》は読みつがれている。    一九三三年(昭和八年)、ナチスの台頭に危機をよみとったブルーノ ・タウトは、「日本インターナショナル建築会」の招待に乗じて亡命の 旅をくわだてた。  到着の翌日、五十三才の誕生日を迎えた彼は、桂離宮に案...
  •  五月五日の再発見
       桂離宮を絶賛したブルーノ・タウトは、小堀遠州の命日を五月五日と 信じて墓に詣でた。誰が誤って伝えたか、訳者も編者も読者も気づかな いまま、半世紀にわたって《日本美の再発見》は読みつがれている。    一九三三年(昭和八年)、ナチスの台頭に危機をよみとったブルーノ ・タウトは、「日本インターナショナル建築会」の招待に乗じて亡命の 旅をくわだてた。  到着の翌日、五十三才の誕生日を迎えた彼は、桂離宮に案...

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